page.9『穴』

レイはキラによって殺されたと考える婚約者。一方、Lは、12人全員に写真入りファイルを持たせ殺すには、まずその12人の顔を知る必要があると考える。注目すべきは死の順番ではなく、ファイルを持った順番だと判断していた。

その頃、夜神家では家族会議が開かれていた。総一郎は自らがキラ事件の捜査本部の指揮をとる立場にあることを告白、そしてFBI捜査官が殺されたことを家族に告げた。捜査をやめるよう言う粧裕と幸子に、総一郎は「絶対この事件から降りない」と言う。ライトは「父さんにもしもの事があったら、必ず僕がキラを死刑台に送る。」と宣言して部屋を出る。

前日−新宿駅地下街。

ライトは実験により、死因や死の状況を先に書き、後から名前をその文字の前に書き込めばその通りになるという、新たな殺し方を見つけていた。そこにレイ・ペンバーが通りかかる。ライトは彼の背後に付き、キラだと告げた。ライトはキラであることを証明するために、喫茶店で働いてる男(一応婦女暴行の罪あり)を殺害し、ペンバーに自分がキラであることを信じ込ませる。

さらにライトは、自分の大切な人の命を奪われる方が辛いだろうと脅し、ペンバーから大切な女性(=婚約者)がいることを聞き出す。そして少しでも指示と異なる行動を取ったら家族も含め皆、殺すと告げ、封筒を渡した。封筒にはトランシーバーと小さな封筒がいくつか入っていた。ライトはペンバーに、山手線に乗りFBIの編成と人数を言うよう指示を出した。4チーム12人と答えるレイ。

次に、自分より立場の弱い者に電話をし、「日本に入った仲間全員の顔と名前のファイルをパソコンに送れ」と言うよう、指示を出す。 レイは指示に従い送るよう言うが、長官に直に言ってくれと断られてしまう。ライトはやや焦るが適当な理由を言わせ、なんとかペンバーの部下にファイルを送らせることに成功した。

そして、ライトはレイに封筒を見るように指示する。5つの封筒には穴が開いていた。その穴の開いた部分に、送られてくるファイルの捜査官の名前を一人一人顔を良く見て記入するよう指示を送るライト。ノートパソコンを見ながら名前を記入するペンバー。

作業が終わったら大きな封筒に戻し、網棚の上に置いて、誰にも怪しまれない状況になったら電車から降りるよう指示をする。人がいなくなったところで電車を降りるペンバー。直後に心臓麻痺で死亡する。最後に見たものは、締まり行く扉の間から冷徹に見下ろすライトの姿だった(AA)。

穴の開いた封筒の中身はデスノートだった。レイ=ペンバーが顔を見ながら名前を記入したことで、ノートの死亡条件が発動したのだった。つまりライトはレイ=ペンバーにデスノートを使わせ、FBI捜査官を殺させたのである。これでファイルを得た順も死亡時刻もアトランダムになった、と考えるライト。

一方、Lはファイルを得た順番と死の順番の記録を得る(ペンバーがファイルを得た順番は2番目、死の順番は9番目)。Lはファイルを持った順は大きな手掛かりで、上位の誰かにキラが接触していると考える。

そして、ペンバーの婚約者は、山手線の車内にいた。

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