
死神界…デスノートを落としてしまった死神。しかしこれがオレ流だという。
人間界…鏡太郎(13歳)は道端で「DEATH NOTE」と書かれたノートを見つける。彼はまだ「DEATH」という単語の意味を知らなかったため、それを日記帳として拾う。帰宅し、デスノートに日記をつける太郎。鈴木A太と田中B郎にいじめられたと書く。翌日、担任から鈴木くんと田中くんが心臓麻痺で急死したという話がある。太郎はなぜ自分をいじめた2人が…と驚く。帰り際、今度は別の3人からいじめを受けてしまう。帰宅してから太郎は辞書で「DEATH」の意味を調べる。そこで「DEATH NOTE」とは死のノートという意味だということを知る。まさか…と思いつつも、帰り際自分をいじめた3人の名前を書いてしまう太郎。
次の日…担任から3人が亡くなったという連絡が入る。やっぱりあのノートだと思う太郎。早くあのノートを隠さなければと思い家に急ぐ途中、警察から事情聴取を受ける三浦君を見つける。三浦君も死んだ5人にいじめられていたため、警察に疑われているのだった。太郎は急いで家に帰り、自分の部屋へ向かった。机の引き出しを開け、急いでデスノートを隠そうとしたそのとき、キヒヒヒヒヒ…という笑い声が聞こえてきた。死神だった。死神はリュークだと自己紹介をし、太郎が考えてる通り名前を書かれた人間は死ぬと告げる。太郎はデスノートをリュークに返そうとするが、リュークは返さなくてもいいと言う。そこに母親から警察が来たという連絡が入る。
玄関に向かうと、そこには山中警部と高木刑事の2人の刑事がいた。2人はまず警察手帳を見せてきた。太郎はそれとなく刑事だと証明できるページがあるのか尋ねる。2人は顔写真と名前が入ったページを見せた。リュークはその2人の名前をよく覚えておくよう助言し、5人が心臓麻痺で死んだのは死因を書かなかったためだということを教える。太郎の家から帰る途中、山中警部はこれは確実に事件だと高木刑事に告げる。殺人とは限らないが、1つの教室で5人が心臓麻痺で死ぬということに事件性を感じるという。車に乗った瞬間、山中警部はあることを思い出す。
署の資料室で、78か79年に起きた銀行での事件の資料を探す2人。見つけた資料には銀行の支店長と次長がほぼ同時刻に心臓麻痺で死亡したと書かれていた。その後も同じ支店の人間が変死し、その支店で最後に死んだ銀行員は自殺していた。その自殺した銀行員に関わっていたかなりの人間が変死している。警部はこの銀行の事件と今回の事件に何か関係があると予想する。さらに山中警部は高木刑事に、もし「殺したい」と思っただけで人を殺せる能力があったらどうする?と尋ねる。山中警部は自分だったら自分にとって邪魔な人間をバンバン殺すと告げる。もちろん自分に殺しの疑いをかける刑事も…。それに対し高木刑事は、優しい心を持った人間だけの平和な世界を作るという。
一方、太郎も高木刑事と同じような考えを持ち、デスノートを手放すかどうか悩んでいた。その夜、殺してしまった5人が夢に出てきて目が覚めてしまう。そんな太郎にリュークが「DEATH ERASER(デス消しゴム)」を渡す。これでノートに書かれた名前を消せば、遺体が焼かれていない限り生き返るという。翌日、高木刑事が山中警部に5人が生き返ったことを伝える。2人は5人に話を聞きに、授業中ではあったが学校へ向かうことにした。教室の中で5人の事情聴取を始める。5人の中の1人が亡くなった日のことを話し始めた瞬間、5人が次々と心臓麻痺を起こす。さらに山中警部と高木刑事も心臓麻痺を起こし亡くなってしまう。しかし太郎がデスノートを使ったわけではなかった。
次の日、なぜ2人の刑事とあの5人が…と悩む太郎。テレビを付けるとワイドショーで今回の事件を取り上げていた。そのワイドショーによると、昨晩から世界中の凶悪犯罪者が次々と心臓麻痺で死んでいるという。太郎はこれを聞き、もう一冊デスノートがあると判断する。するとリュークが実はまたデスノートを落としてしまったことを告げる。どこで落としたのか問い詰める太郎。引き続きワイドショーでは今回の事件の話が続いていた。ある推理作家がこの事件を小説にするなら、最初に亡くなったのが少年なので主人公も少年にすると言う。ある解説者が「そうなるといじめだとか…」と言った瞬間、心臓麻痺を起こし亡くなった。推理作家はペンネームだったため死を免れた。そして太郎は「いじめ」という言葉から、もう一冊のデスノートを持つ人物にピンときた。
その人物の家に急いで向かう太郎。「みんな死んじゃえっ」と言いながら必死にデスノートに名前を書くその人物は…あの5人にいじめられていた三浦君だった。三浦君は急いで「鏡太郎」の名を書き始めた。それを書き終える寸前のところで止める太郎。最初に5人の名前を書いたのは自分だ。しかし、最初に警察に疑われたのは三浦君だった。だから三浦君はまた自分が疑われると思って…と話す太郎。そして罪の意識から自殺を図ろうとする三浦君に、デス消しゴムの存在を教える。太郎は、三浦君がノートに書いたすべての名前を消した。そして警察にノートのことも含め、すべて話すことにした。
2人が警察に向かうと、ちょうど山中警部と高木刑事が生き返って戻って来た。太郎は今回の事件について説明を始めた(リュークのことと太郎が持っているもう一冊のデスノートのことは除く)。山中警部は太郎の話を信じようとしていたが、高木刑事はなかなか信じられなかった。そこで太郎は、ここでノートのききめを証明するために、三浦君に安楽死と書いてもらうことにする。手を震わせながら「鏡太郎あんらく死」と書く三浦君。その瞬間、太郎はゆっくりと倒れた。高木刑事が脈を測ると確かに止まっていた。三浦君が急いでデス消しゴムを使う。太郎はゆっくりと起き上がった。山中警部も高木刑事も太郎の話を信じ、デスノートの「一冊」は焼却された…。
7年後…街中ではデスノートの存在が噂になっていた。しかし噂は噂。太郎が雑誌をめくるとデスノートに関するアンケートが。あなたなら何と答えますか…?
読み切り・完
追記…この話の一番(ではないかもしれないが)おもしろいところは、太郎がもう一冊のデスノートの存在を隠して警察に説明するところだったりするのですが(あれ、何か言ってることおかしい…と突っ込める)、そこは省略しました…。理由はあまりにも長くなってしまうから、です。たぶん、コミックス何巻かで載ることがあると思うので、それを期待していてください。永遠に載らなかったらごめんなさい。